【新華社ロンドン６月２３日】英国政府サイトは２０日、リアム・フォックス英国際貿易相が会議で「世界の貿易成長を促すための中国の努力を英国は歓迎している」と述べたと伝えた。
フォックス国際貿易相は席上で次のように述べた。２０年余りにわたり、われわれは中国の工業力の大きな拡大、新しい商業超大国の出現を目にしてきた。政策制定者や世界の貿易環境整備に注力する者にとって、中国の成功は世界経済の再均衡の一環だ。アジア諸国と極東地域の成長レベルは西側諸国以上で、世界の影響力は変化しつつある。
こうした再均衡は都市の発展規模からもうかがえる。２０３０年になると、中国では１００万人以上の都市が２２０都市に達するのに対し、欧州では３５都市だけだ。
中英貿易は数年にわたって成長を続け、世界の貿易成長ペースを大きく上回った。実際、中英両国の貿易総額は２０１７年に約６７５億ポンド（１ポンド＝約１４６円）に達し、前年比１３・８％増となった。英国の企業や消費者が過去１年間に購入した中国製品は以前のどの時期よりも多く、約４５０億ポンドに達した。ただ、それ以上に重要なのは、英国の製品やサービスに対する中国の需要が大幅に増え、英国の対中輸出が前年より３２・２％増えたことだ。
バークレイズ銀行の研究で判明しているように、製品の品質を理由として、中国の消費者の５７％は喜んでお金を余計に支払って英国製品を買う。中国経済の成熟につれ、英国の会計や金融、建築、生命科学、教育サービスは大きなチャンスを迎える。従って、私たちには中国との貿易が伸びていくと信じる理由がある。
英国の目標は世界の先頭を走る自由貿易の提唱者になることだ。特に欧州連合（ＥＵ）脱退後、明確で独立した貿易政策の枠組みを築くことが必要になった。英国は世界各国と協力し、自由貿易を促し、貿易障壁の撤廃に努力し、企業と消費者により多くの選択肢、より安い価格を提供する。
自由で開かれた世界貿易システムを守り、関税と非関税障壁を下げることができなければ、私たちは将来の雇用や成長、繁栄のリスクにさらされる。繁栄の道は孤立にはなく、グローバル化のチャンスをつかむことにあると私たちは信じている。
「一帯一路」（シルクロード経済ベルトと２１世紀海上シルクロード）構想は現在の世界で最も壮大な展望を備えたプロジェクトの一つだ。アジア、欧州、アフリカの貿易や相互接続、一体化の促進に未曾有の機会をもたらし、沿線諸国のインフラ整備を促している。英中両国はこれらの膨大で複雑なプロジェクトをめぐり、巨大な協力の可能性を持っている。英国はこの計画で当然の協力パートナーだ。
中英両国の「黄金時代」は順調に進んでおり、しかもまだ始まったばかりだ。
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