▽人的交流を重視
「国の交わりは民の相親しむに在り、民の相親しむは心の相通ずるに在り」という。中日韓は互いを隣人とし、自然によってつながり、人々の心によって通じている。人的・文化的交流を深め、人的往来を促進し、民意の土台を固めることは、協力の土台の拡大と強化にとって極めて重要となる。
今回の会議では、3カ国の歴史や伝統から人的・文化的な要素を十分に掘り起こし、文化・教育・観光・メディアなどの分野での交流と協力を強化し、「ビジット・イースト・アジア」「東アジア文化都市」「キャンパス・アジア」などの人的・文化的交流を促進する活動やプロジェクトのさらなる推進を打ち出した。
中国社会科学院日本研究所外交研究室の呂耀東主任は、中日韓はいずれも東アジア文化圏に属し、3カ国の人的・文化的分野での交流強化は重要な意義を備えていると指摘する。今回の会議は、3カ国の人的・文化的分野でのより細やかな協力を手配し、時代発展の要求に合わせ、中日韓の協力分野と交流の範囲を拡大させ、3カ国の協力の実質的な向上を実現するものとなる。
▽地域安定の錨(いかり)に
今回の会議で中日韓首脳は、朝鮮半島の核問題が対話による解決という軌道に戻ることを一致して歓迎し、3カ国は地域と世界の平和と安定の確保に共通の責任を担っているとの立場を示した。
韓国の与党である「共に民主党」の諸閏景(チェ・ユンギョン)院内報道官は、中日韓首脳会議は朝鮮半島と北東アジア地域全体の平和と安定に貢献するだろうと語った。今回の会議の朝鮮半島問題についての共同声明は、朝鮮半島の平和実現のために国際社会が展開する協力が奏功していることを意味している。
日本の谷口誠・元国連大使は、朝鮮半島に平和の兆しが訪れる中、今回の中日韓首脳会議は相互協力を強め、アジア全体の安定と発展、繁栄の促進に寄与するものだとの見方を示した。
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