【新華社国連3月10日】国連のグテーレス事務総長は3月8日、国際女性デーにメッセージを発表した。男女不平等や女性蔑視はすべての人々に害をもたらすと警告し、女性の権利のエンパワーメントは「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」の核心であると強調した。
また、男女平等は人権問題であり、男女平等の実現と女性と女児への権利のエンパワーメントは人類が「いまだ実現できていない事業」であり、「世界が直面する最大の人権問題」であると指摘した。
男女不平等が招く社会問題について、現在世界で10億人以上の女性に対し家庭内での性的暴力への法的保護が与えられておらず、職場や公共の場から個人の家庭内においてのセクシュアル・ハラスメントや性的暴力が長期間存在していると話した。
性差別による雇用や収入の不平等について、世界での性差別による収入格差は23%、農村地区では40%に達すると語った。一部の女性は仕事に無償で従事させられている上、仕事として認められることはない。また、女性が議会で占める議席は平均で全体の四分の一に満たず、企業の取締役会で女性が占める割合はさらに低い。
女性の参入は、平和協議をより力強く、社会をより粘り強く、経済をより活気を与える。国連は女性と共に、女性が直面する不平等な状態を解消していくとし、「国連はこの分野で全世界の手本とならなければならない」と強調した。
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