【新華社北京2月27日】アリババグループに近い情報筋によると、アリババは目下、中国聯通(チャイナ・ユニコム)と、第5世代移動通信システム(5G)ネットワークのスピードを加速する製品の打ち出しを検討している。年内の全面的な投入が見込まれている。中国証券報が伝えた。
アリババがチャイナ・ユニコムと共同で打ち出す5Gネットワーク加速製品は、「阿里雲」(アリユン)のコンテンツデリバリネットワーク(CDN)などの技術に基づき、5G環境下の応用を加速させ、「スマート感知、インテリジェント運営、全ネットワークカバー」という強みを体現したものとなるという。
通信キャリア関係者によると、アリババ傘下の通信部門「阿里通信」はかつて、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)直前の非公開説明会で、一部の通信キャリア幹部やごく一部のメディアを招き、発表間近の新製品を公開していた。アリババとチャイナ・ユニコムも、26日にバルセロナで開かれるMWCで同製品を正式に発表する可能性は高いとみられる。
アリババは2017年から、中国の通信キャリア大手3社と相次いで提携している。だがチャイナ・ユニコムとの協力はさらに「ハネムーン」に入ったと言える。クラウド業務では、双方は、携帯電話番号資源を管理する「カ号雲」(カード番号クラウド)を初めて打ち出し、クラウド資源を構築し、製品の共有と業務の接続を実現した。ニューリテール(新型小売業)でも連携し、「智慧門店」(スマートストア)を開設した。
両者の連携の「ロケットスタート」は、今回の5G製品の共同開発に必要な布石を打った。これらの連携を通じ、両者は5G時代に有利な立場の奪取をねらっている。5Gは、より速いデータ伝送とより広いワイヤレスネットワークのカバーを提供できる。2018年は5G普及にとって極めて重要な「元年」になるとみられる。
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