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中日関係の改善は安倍首相の行動次第 新華社研究員、張煥利氏が語る
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-12-27 16:32:53 | 新華社 | 編集: 王珊寧

 

新華社世界問題研究センターの張煥利研究員。(新華網)

 【新華社北京12月27日】新華網「第8回『天下を論じる』国際問題シンポジウム」が26日、北京で開催された。新華社世界問題研究センターの張煥利研究員は会場で、2018年の中日関係の見通しについて見解を述べた。張煥利氏は、2018年以降、中日関係はある程度改善される見込みだが、安倍晋三首相による実際の行動次第だと指摘した。

  最近、安倍首相がしばしば中国に友好的な態度を示している。安倍氏は19日に東京で講演を行い、来年の日中平和友好条約締結40周年を機に、日中間のハイレベル対話を強化し、日中関係を新たなレベルに引き上げようと述べた。

  張氏は、安倍氏の友好的な態度は主に以下の要因によると指摘した。まずは中米関係。トランプ米政権の誕生後、トランプ氏のやり方は過去の米国大統領とは大きく異なるため、日本に不安を生じさせた。次にヨーロッパの複雑な情勢。英国、フランス、ドイツなどヨーロッパの大国はさまざまな問題に直面しており、日本は対応に窮する場面も多かった。まさにその時、中国が新たな時代に突入した。特に中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)以降、中国経済はしっかりとした足取りで発展し、改革開放も穏やかに推し進められている。安倍氏がこれを機に中国との関係改善に努めるのは、中国の勢いを借り、日本国内の発展を促進させたいという意図が見て取れる。

  張氏はまた、安倍氏の発言に対し「信じたいと思う一面、疑惑と警戒心を抱かせる」と述べ、安倍氏は政権発足から5年、日本の首相では海外公式訪問を行った回数が最も多い1人として、公式訪問のたびに中国を狙いとした発言を行ってきた。その安倍首相による、日中関係を改善しようという主張に「疑いを隠しえない」との見解を示した。

  来年、両国は平和友好条約締結40周年を迎える。中日関係の先行きについて張氏は「『第13回東京-北京フォーラム』の中日関係に関する世論調査の結果が北京で発表され、両国民の相手国に対する評価がある程度改善されたことが分かった。安倍氏は来年日中平和友好条約締結40周年という「春風」に乗って、両国の外交関係の改善を進め、最終的に中日首脳の相互訪問を実現しようと考えているのだろう」と述べた。

  張氏は最後に、2018年における中日関係はある程度改善される見通しだか、過去の状態に戻すのではなく「新たな時期、新たな情勢のもとで新しい中日関係が維持されるだろう」との期待を示した。さらに安倍氏に対しては「彼の発言に注意し、その行動を観察するべきだ。安倍氏が本当に行動を起こすことを望んでいる。それにより、中日両国民に幸福がもたらされ、アジアと世界の本当の平和と安定が実現出来る」と指摘した。(記者/沈氷潔、龍怡欣)

 

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中日関係の改善は安倍首相の行動次第 新華社研究員、張煥利氏が語る

新華網日本語 2017-12-27 16:32:53

 

新華社世界問題研究センターの張煥利研究員。(新華網)

 【新華社北京12月27日】新華網「第8回『天下を論じる』国際問題シンポジウム」が26日、北京で開催された。新華社世界問題研究センターの張煥利研究員は会場で、2018年の中日関係の見通しについて見解を述べた。張煥利氏は、2018年以降、中日関係はある程度改善される見込みだが、安倍晋三首相による実際の行動次第だと指摘した。

  最近、安倍首相がしばしば中国に友好的な態度を示している。安倍氏は19日に東京で講演を行い、来年の日中平和友好条約締結40周年を機に、日中間のハイレベル対話を強化し、日中関係を新たなレベルに引き上げようと述べた。

  張氏は、安倍氏の友好的な態度は主に以下の要因によると指摘した。まずは中米関係。トランプ米政権の誕生後、トランプ氏のやり方は過去の米国大統領とは大きく異なるため、日本に不安を生じさせた。次にヨーロッパの複雑な情勢。英国、フランス、ドイツなどヨーロッパの大国はさまざまな問題に直面しており、日本は対応に窮する場面も多かった。まさにその時、中国が新たな時代に突入した。特に中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)以降、中国経済はしっかりとした足取りで発展し、改革開放も穏やかに推し進められている。安倍氏がこれを機に中国との関係改善に努めるのは、中国の勢いを借り、日本国内の発展を促進させたいという意図が見て取れる。

  張氏はまた、安倍氏の発言に対し「信じたいと思う一面、疑惑と警戒心を抱かせる」と述べ、安倍氏は政権発足から5年、日本の首相では海外公式訪問を行った回数が最も多い1人として、公式訪問のたびに中国を狙いとした発言を行ってきた。その安倍首相による、日中関係を改善しようという主張に「疑いを隠しえない」との見解を示した。

  来年、両国は平和友好条約締結40周年を迎える。中日関係の先行きについて張氏は「『第13回東京-北京フォーラム』の中日関係に関する世論調査の結果が北京で発表され、両国民の相手国に対する評価がある程度改善されたことが分かった。安倍氏は来年日中平和友好条約締結40周年という「春風」に乗って、両国の外交関係の改善を進め、最終的に中日首脳の相互訪問を実現しようと考えているのだろう」と述べた。

  張氏は最後に、2018年における中日関係はある程度改善される見通しだか、過去の状態に戻すのではなく「新たな時期、新たな情勢のもとで新しい中日関係が維持されるだろう」との期待を示した。さらに安倍氏に対しては「彼の発言に注意し、その行動を観察するべきだ。安倍氏が本当に行動を起こすことを望んでいる。それにより、中日両国民に幸福がもたらされ、アジアと世界の本当の平和と安定が実現出来る」と指摘した。(記者/沈氷潔、龍怡欣)

 

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