【新華社北京12月7日】米国のダニエル・ラッセル前国務次官補はこのほど、北京で新華社記者の独占インタビューに応じ、中国のアジア・太平洋地域における成長と影響力の拡大は非常に前向きな発展であり、米国およびその他のアジア・太平洋地域の国家はいずれも中国の成長から益を得ることができるとの見方を示した。
ラッセル氏はかつて、米国の東アジア・太平洋担当国務次官補を務め、今年4月には米国アジアソサエティ政策研究所(ASPI)に加入し、シニアフェローを務めている。同氏はインタビューの中で、中国のアジア・太平洋地域における発展と影響力を非常に前向きに評価し、国際社会が中国に対して「高い期待」を抱いているとの見方を示した。
ラッセル氏からみて、米国のトランプ政権は「米国の多国間関係、地域およびグローバルガバナンスに対する重視の点で、これまでの米国の政権より低いようだ」と述べる。同氏は、中国は国際事務においてより多くの実力と影響力を有しており、さらに「中国は国外に目を向ける意向があり、他国との交流の意向も絶えず拡大している」ことに注目している。
オバマ政権時代の外交高官であった同氏は、今の中米関係の発展について、米中両国はどちらも転換期にあり、「米中協力は必要であり、鍵でもある」とした。
ラッセル氏は、米中両国には政策や目標の点で違いや意見の相違が存在し得るが、良好なコミュニケーションを保ち、各自の行動を協調させれば、リスクを避けられるだろうと述べた。
同氏は、中米間には解決の必要な多くの重要な問題があり、地域およびグローバルレベルで両国間の積極的な協力を実施し、意見の相違を誠実・建設的に制御・処理し、国際社会全体の共通利益のために共同で尽力することなどがこれに含まれているとみている。
ラッセル氏は特に、米中の世界という舞台での協力を強調し、「米中が協力しなければ、国境を越えた世界的な問題の解決を想像することは難しい」と述べた。
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