「未来、そこに来たる」をテーマとする世界人工知能（AI）サミットフォーラムが7月9日、杭州未来科学技術シティで開かれ、国内外からAI専門家や研究者、投資機関、イノベーション企業リーダー及び起業家など計2500人余りがサミットに出席し、AIの時代をめぐって交流し、知見を分かち合った。
また、海外メディアによると、モルガンスタンレーが総合金融解析アプリを開発したという。もともと弁護士と貸付スタッフが36万時間かけてやるべき仕事を、同アプリは数秒でやり遂げることができる。しかも間違いが大幅に削減された。 青島智能産業研究院智慧教育研究所の劉希未副所長は、「AIプログラムはすでに“いかに問題を解決すべきか”を知っている。解答を探しながら、より良い解答を求めている。無人運転でいえば、長距離の複雑な道路でもAIは自主的に運転することができるようになっている」と述べる。
中国科学院自動化研究所の孫哲南研究員も、「認知の分野でAIは今後、より幅広い応用の余地がある。たとえばAIは金融投資、医療診断、企業経営、軍事指揮などの面で高水準の予測と決断が可能だ」と述べる。
著名な物理学者であるスティーブン ホーキング博士は、AIが人類社会に与える衝撃はより巨大なものとなると考える。2016年末に英誌「ガーディアン」に発表した文章で、「工場の自動化はすでに多くの伝統的製造業の従業員を失業に追い込んでいる。AIの勃興は失業の波が中産階級に及び、最終的に人類に残された仕事は介護やクリエイティブ、監督管理の仕事だけになる可能性が高い」と記している。
これらをどう考えるかは、今後の検証が待たれる。しかし人類の英知と比べ、AIは確かに疑いようのない優位性を持つ。 劉希未氏は、「人類の頭脳と比べ、AIのアルゴリズムは数字や記号の計算において適格で速く、安定性がある。特に規則が決められた計算問題において、AIは人類の頭脳をはるかに上回る計算速度で問題を解くことができる。最も優れた解答を容易に導きだすのだ。たとえば数値計算や、図形 言語 生物の特徴、行為や姿などの識別、さらにはより複雑な予測業務において、AIは人類の頭脳を超越する優秀さを持つ」と述べる。
