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「アート北京」12回目=29日から北京農業展覧館
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-04-28 09:39:19 | 中国国際放送局 | 編集: 张一

  北京で最大規模のギャラリー展覧会「アート北京」が4月29日~5月2日まで、北京農業展覧館で開催されます。今回で12回を数えるこの展覧会、コンセプトは「足元から、アジア全体を見る」。現代アート、ファインアート、デザイン、パブリックアートという4つのブロックに、15の国と地域から160社余りのギャラリーや関連団体が出展します。経済成長が鈍化し、アート市場にも変動が生じている中、例年同様の出展が確保できたことから、主催者側はまずまずの手ごたえを感じています。

  また、今年の「アート北京」はとりわけ、日本から多くのギャラリーが出展していることも特徴です。代表的なのはYAMAMOTO GENDAI、Taka Ishii Gallery、URANO、art space AM、Sokyo Galleryなど。アーティストで見ると菅木志雄、篠原有司男、尾谷元彦、荒木経惟、菅井汲、法貴信也、岩崎貴宏、小西紀行、深見陶治、岸映子、草間喆雄などが出展しています。

  「アート北京」の金島隆弘アートディレクターは「今年のフェアは日本のギャラリーの出展が増えた。また、一流作家の作品を始め、日本の素晴らし現代美術をたくさん観ることができる。一人でも多くの方の来場を心からお待ちしている」と期待感を示しました。

  

  ~「アート北京2017」見どころ~

  ●同じ会場に現代アートとファインアート

  現代アートを扱う「アート北京」と古典美術品を扱う「ファインアート北京」が同じ会場で展示されます。この他、作品のスタイルにより、主に以下のようにブロック分けして展示されます。

  ◆アジアの若手ギャラリー支援プロジェクト「Find」

  「アート北京」は原則、ギャラリー向けアートフェアとして開催してきました。その中で若手ギャラリー支援プロジェクト「Find」の展示面積が、これまでの1.5倍に拡大されました。北京、上海、武漢などの国内のみならず、YAMAMOTO GENDAI、URANOなど東京のギャラリーも含め、計17社が出展。絵画、映像、インスタレーション、写真、グラフィティなど盛りだくさんのアート作品がご覧いただけます。

  ◆スペシャル・ユニット「ASIA plus」

  現在、アジア各地でアートフェアが林立し、同質化が懸念されています。そんな中、多元的なアジアのアートを展示することに着眼し、中国、韓国、日本などアジア各国のギャラリー展と特別企画展の二部構成にしました。中でも、特別企画展「パラレルなアジアの世界」では、7人の中日両国のアーティストが7社のギャラリーとのコラボレーションした展示になっています。アジア現代アートの最新の様子とそのトレンドとともに、アートの視点から見える東アジア文化共同体に含まれた違いと関連性をさぐろうとしています。なお、7名のアーティストとは菅木志雄(2017ヴェネツィア・ビエンナーレ出展予定アーティスト)、鄥建安、岩崎貴宏、季大純(2015ヴェネツィア・ビエンナーレ出展アーティスト)、劉小東、小谷元彦、王慶松です。

  ◆特別企画展「校尉胡同5号第三回展」

  「校尉胡同5号」は中国を代表する美術大学「中央美術学院」旧跡地の所在地です。この大学で培われた真のアート精神の発揚と伝承のため、「アート北京」では2015年から同企画展を始めて、今年で3回目になります。今年は鴻坤美術館との共同企画。美術大学関係者のアートに対する批評や要求を紹介し、収集家と一般来場者の参考にしてもらうことが目的です。

  なお、美術に特化した展示スペースのほか、今年もデザインに特化した「デザイン北京」という単独展示館も設けられます。「アート・デザイン・ライフ」をテーマに、アート関連団体と多様化しつつある市場のニーズとの間にパイプを作り、「広い意味での美術」というコンセプトの確立を目指します。

  さらに、パブリックアートの展示エリア「ART PARK」では、「アートのエンゲージメントによる都市のバージョンアップ」がテーマ。来場者向けのパブリックアーツ設置の好事例を紹介するフォーラムなどの開催も予定されています。(取材:王小燕、写真提供:アート北京)

 

(中国国際放送局)

 

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新華網日本語

「アート北京」12回目=29日から北京農業展覧館

新華網日本語 2017-04-28 09:39:19

  北京で最大規模のギャラリー展覧会「アート北京」が4月29日~5月2日まで、北京農業展覧館で開催されます。今回で12回を数えるこの展覧会、コンセプトは「足元から、アジア全体を見る」。現代アート、ファインアート、デザイン、パブリックアートという4つのブロックに、15の国と地域から160社余りのギャラリーや関連団体が出展します。経済成長が鈍化し、アート市場にも変動が生じている中、例年同様の出展が確保できたことから、主催者側はまずまずの手ごたえを感じています。

  また、今年の「アート北京」はとりわけ、日本から多くのギャラリーが出展していることも特徴です。代表的なのはYAMAMOTO GENDAI、Taka Ishii Gallery、URANO、art space AM、Sokyo Galleryなど。アーティストで見ると菅木志雄、篠原有司男、尾谷元彦、荒木経惟、菅井汲、法貴信也、岩崎貴宏、小西紀行、深見陶治、岸映子、草間喆雄などが出展しています。

  「アート北京」の金島隆弘アートディレクターは「今年のフェアは日本のギャラリーの出展が増えた。また、一流作家の作品を始め、日本の素晴らし現代美術をたくさん観ることができる。一人でも多くの方の来場を心からお待ちしている」と期待感を示しました。

  

  ~「アート北京2017」見どころ~

  ●同じ会場に現代アートとファインアート

  現代アートを扱う「アート北京」と古典美術品を扱う「ファインアート北京」が同じ会場で展示されます。この他、作品のスタイルにより、主に以下のようにブロック分けして展示されます。

  ◆アジアの若手ギャラリー支援プロジェクト「Find」

  「アート北京」は原則、ギャラリー向けアートフェアとして開催してきました。その中で若手ギャラリー支援プロジェクト「Find」の展示面積が、これまでの1.5倍に拡大されました。北京、上海、武漢などの国内のみならず、YAMAMOTO GENDAI、URANOなど東京のギャラリーも含め、計17社が出展。絵画、映像、インスタレーション、写真、グラフィティなど盛りだくさんのアート作品がご覧いただけます。

  ◆スペシャル・ユニット「ASIA plus」

  現在、アジア各地でアートフェアが林立し、同質化が懸念されています。そんな中、多元的なアジアのアートを展示することに着眼し、中国、韓国、日本などアジア各国のギャラリー展と特別企画展の二部構成にしました。中でも、特別企画展「パラレルなアジアの世界」では、7人の中日両国のアーティストが7社のギャラリーとのコラボレーションした展示になっています。アジア現代アートの最新の様子とそのトレンドとともに、アートの視点から見える東アジア文化共同体に含まれた違いと関連性をさぐろうとしています。なお、7名のアーティストとは菅木志雄(2017ヴェネツィア・ビエンナーレ出展予定アーティスト)、鄥建安、岩崎貴宏、季大純(2015ヴェネツィア・ビエンナーレ出展アーティスト)、劉小東、小谷元彦、王慶松です。

  ◆特別企画展「校尉胡同5号第三回展」

  「校尉胡同5号」は中国を代表する美術大学「中央美術学院」旧跡地の所在地です。この大学で培われた真のアート精神の発揚と伝承のため、「アート北京」では2015年から同企画展を始めて、今年で3回目になります。今年は鴻坤美術館との共同企画。美術大学関係者のアートに対する批評や要求を紹介し、収集家と一般来場者の参考にしてもらうことが目的です。

  なお、美術に特化した展示スペースのほか、今年もデザインに特化した「デザイン北京」という単独展示館も設けられます。「アート・デザイン・ライフ」をテーマに、アート関連団体と多様化しつつある市場のニーズとの間にパイプを作り、「広い意味での美術」というコンセプトの確立を目指します。

  さらに、パブリックアートの展示エリア「ART PARK」では、「アートのエンゲージメントによる都市のバージョンアップ」がテーマ。来場者向けのパブリックアーツ設置の好事例を紹介するフォーラムなどの開催も予定されています。(取材:王小燕、写真提供:アート北京)

 

(中国国際放送局)

 

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