新華網国連4月14日(記者/倪紅梅 顧震球)中国の劉結一国連常駐代表は12日、政治的解決はシリア問題の唯一の活路で、軍事的手段では問題を解決できないと述べた。
劉結一代表は、中国側はシリアの各当事者に引き続き停戦を維持し、「シリア人が所有し、シリア人主導」の原則に基づき、対話と交渉を通じて、各当事者がいずれも受け入れることのできる全面的、持久的な解決方案を徐々に求めていくよう呼びかけると述べ、更に次のように述べた。テロ対策はシリア問題解決のための重大で差し迫った問題だ。最近、シリアの一部地域のテロ対策情勢に新しく複雑な動向が現れている。国際社会は関連の動向に高度に警戒し、協調・協力を強化し、基準を統一させて、安全保障理事会決議に名を連ねる全てのテロ組織を掃討しなければならない。
当日のやや遅い時間に、安全保障理事会で英国、米国、フランスが起草したシリアの化学兵器使用問題に関する決議草案の表決が行われたが、草案は採択されず、中国側は草案に棄権票を投じた。劉結一代表は表決後、中国側はシリア国内で発生した化学兵器使用事件に深い関心を示し、いかなる国や組織・人間が化学兵器を使用する行為に対し断固として反対すると述べた。劉結一代表はまた、中国側は化学兵器禁止機関(OPCW)や国連の関係方面が、関連の事件に対して全面的、客観的且つ公正な調査を実施し、確かな証拠に基づいて、歴史と事実の検証に耐えられる結果を出し、事件を起こした当事者とその責任を負う側を法に照らして処罰することを支持すると述べている。
劉結一代表は更に次のように強調した。国連安全保障理事会がシリア問題解決のために結束力を維持することは極めて重要だ。中国側は安全保障理事会がシリアの化学兵器使用問題で一致した声を発するようずっと望んでおり、また各当事者が一致して支持する決議草案を安全保障理事会が達成するために、たゆまぬ努力を行ってきた。安全保障理事会の各当事者に依然として深刻な相違が存在する決議草案を強引に推進すれば、安全保障理事会の結束力を破壊し、シリア問題の政治的解決への努力を損ねるだろう。
(新華社より)
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