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人の能力は限界に接近!オリンピック記録更新速度が減速
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-08-11 22:20:30 | チャイナネット | 編集: 郭丹

  オリンピック選手はこれまで長い間、世界記録を更新し続けてきた。それは一方で、選手の体力やスピード、持久力は限界に接近してきたことであり、他方で、技術や文化などの要素が人の限界を広げてきたことでもある。 

  米科学雑誌サイエンティフィック アメリカンによると、ギリシャのマラソン選手ハリラオス バシラコスが1896年のアテネオリンピックで出した世界記録の3時間18分は、現在のボストンマラソンの制限時間の基準にも達していないという。 

  イギリスブルネル大学の健康スポーツ学科のマイク ウイリアムズ教授は「選手のパフォーマンス上昇の決め手は、その体の鍛錬、コントロール、飲食、栄養に対する理解と重視にある」と指摘する。 

  近代オリンピックにおいて、各種目の世界記録は大幅に更新されている。しかしこれらは世界の対立や社会の変化、技術進歩、ルールの変更などの多くの要素の影響を受けることになる。フランスのある専門家は「冷戦中、旧ソ連は衛星研究技術を使って選手を育成し、違法な興奮剤も使っていたため、当時の世界記録は長期間にわたり破られなかった。ハンマー投げで言えば、1986年にユーリ セディフが世界陸上で初めてこれを更新した」と話す。

  社会の変化も選手のパフォーマンスにプラスに働いた。マラソンは従来女性選手に不向きとされ、1984年のロサンゼルスオリンピックで初めて女子マラソンが正式科目とされた。技術面でのブレイクスルーも大きな役割を果たした。1968年のメキシコシティオリンピックでは、ディック フォスベリー選手が走り高跳びで初めて背面飛びを披露し金メダルを獲得。従来の記録を大幅に更新した。 

  先のフランスの専門家は「世界記録更新の速度は1988年にピークに達した」と指摘する。選手の体力が限界に近づいていることに加え、国際陸上競技連盟がドーピング検査を強化していることも、世界記録更新のスピードを遅くしているという。ただ例外はある。2008年から2009年にポリウレタンの水着の使用が許可されたことから、記録更新が相次いだ。 

  選手の運動能力に限界はあるのだろうか。多くの人はこうした疑問をいつも口にする。実際のところ、人の運動能力は駿馬のようなものである。無限に走れるが手綱によって抑えられている。これが人の生理的構造である。科学者が力学や生物学によって導き出した人の能力の限界は、100メートル走が9秒、110メートルハードルが12秒38。幅跳びが8.96メートル  

  しかし人はここぞというときに限界を超えた能力を発揮するものでもある。

 

 (チャイナネット)

 

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新華網日本語

人の能力は限界に接近!オリンピック記録更新速度が減速

新華網日本語 2016-08-11 22:20:30

  オリンピック選手はこれまで長い間、世界記録を更新し続けてきた。それは一方で、選手の体力やスピード、持久力は限界に接近してきたことであり、他方で、技術や文化などの要素が人の限界を広げてきたことでもある。 

  米科学雑誌サイエンティフィック アメリカンによると、ギリシャのマラソン選手ハリラオス バシラコスが1896年のアテネオリンピックで出した世界記録の3時間18分は、現在のボストンマラソンの制限時間の基準にも達していないという。 

  イギリスブルネル大学の健康スポーツ学科のマイク ウイリアムズ教授は「選手のパフォーマンス上昇の決め手は、その体の鍛錬、コントロール、飲食、栄養に対する理解と重視にある」と指摘する。 

  近代オリンピックにおいて、各種目の世界記録は大幅に更新されている。しかしこれらは世界の対立や社会の変化、技術進歩、ルールの変更などの多くの要素の影響を受けることになる。フランスのある専門家は「冷戦中、旧ソ連は衛星研究技術を使って選手を育成し、違法な興奮剤も使っていたため、当時の世界記録は長期間にわたり破られなかった。ハンマー投げで言えば、1986年にユーリ セディフが世界陸上で初めてこれを更新した」と話す。

  社会の変化も選手のパフォーマンスにプラスに働いた。マラソンは従来女性選手に不向きとされ、1984年のロサンゼルスオリンピックで初めて女子マラソンが正式科目とされた。技術面でのブレイクスルーも大きな役割を果たした。1968年のメキシコシティオリンピックでは、ディック フォスベリー選手が走り高跳びで初めて背面飛びを披露し金メダルを獲得。従来の記録を大幅に更新した。 

  先のフランスの専門家は「世界記録更新の速度は1988年にピークに達した」と指摘する。選手の体力が限界に近づいていることに加え、国際陸上競技連盟がドーピング検査を強化していることも、世界記録更新のスピードを遅くしているという。ただ例外はある。2008年から2009年にポリウレタンの水着の使用が許可されたことから、記録更新が相次いだ。 

  選手の運動能力に限界はあるのだろうか。多くの人はこうした疑問をいつも口にする。実際のところ、人の運動能力は駿馬のようなものである。無限に走れるが手綱によって抑えられている。これが人の生理的構造である。科学者が力学や生物学によって導き出した人の能力の限界は、100メートル走が9秒、110メートルハードルが12秒38。幅跳びが8.96メートル  

  しかし人はここぞというときに限界を超えた能力を発揮するものでもある。

 

 (チャイナネット)

 

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