ロシア連邦政府の軍事工業委員会のボチカリョフ副会長は26日、フランスからミストラル級強襲揚陸艦を購入することを断念したと発表しました。タス通信が伝えました。ロシアとフランスの間で契約破棄に伴う賠償交渉に入っていますが、フランスがロシアに支払う賠償金の額が、大きな問題となるということです。
2011年6月、12億ユーロ(約1600億円)で、ロシアがフランスからミストラル級強襲揚陸艦2隻を購入する契約を結びました。契約では、フランス側が2014年と2015年、それぞれ1隻を引き渡す予定でしたが、ロシアがウクライナ東部に軍事介入していることを理由に引き渡しを遅らせてきました。契約通りに引き渡されない場合、ロシアはフランスに賠償金を請求することになります。
ボチカリョフ副会長は「揚陸艦の製造はロシアの国防計画に盛り込まれている。ロシアは今後、自らの基準でこの揚陸艦を建造していく方針だ」と話しました。
(中国国際放送局)
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