2015年5月13日、ハウス食品グループが中国市場で健康飲料「ウコンの力」の販売を始めることが明らかになった。中国人の収入の増加に伴い、健康意識も高まってきたことから、日本で売れ行きのいい健康飲料をコンビニエンスストアやオンラインショップで販売することを決定した。計画では、3～4年以内をめどに、年間売上高25億円の規模を達成すると見込んでおり、「カレー」と共に中国事業の主力商品として打ち出していく。日経中文網が伝えた。
「ウコンの力」は、まずは上海市場で、1本（100ml）25元（約480円）の価格で販売される。ある一定期間、日本から商品を輸入して販売する。販売に先駆け、ハウス食品は居酒屋などで10万本の試供品を配布して知名度を高め、販路を拡大させていく計画を立てている。
輸入時に関税がかかることから、中国の販売価格は、日本の市場価格よりも1本当たり15．5元（約300円）高くなる。しかし、ハウス食品は訪日中国人観光客からの好評を博していることなどから、中国には潜在的な大きな市場があると考え、高所得者層をメインターゲットに販売を行うことにした。
ハウス食品によると、「ウコンの力」の原料であるウコンは亜熱帯のアジア地域を原産地とするショウガ科の植物で、調味料のほか、薬剤や天然色素としても使用され、その中に含まれるクルクミンはアルコールに含まれる有害な物質から肝臓を保護する効果があると考えられているという2004年5月に発売を開始された「ウコンの力」は、お酒を飲む人から歓迎され、10年間の累計販売本数は10億本を突破している。
（人民網日本語版）
