【新華社北京5月13日】フィリピン海軍は近日、フィリピンと日本が12日にマニラ湾とスービック湾の間の海域で合同軍事演習を行うことを明らかにした。これはフィリピンと日本両国が初めて海上軍事演習を行うことになる。
フィリピン海軍のルー•リンツナー報道官は、フィリピンが派遣するフリゲート艦「ラモン・アルカラズ」と日本の海上自衛隊護衛艦「春雨」と「天霧」2隻が演習に参加すると述べた。
リンツナー報道官はまた、次のように説明した。フィリピン海軍のジェイサス・ミレン副司令は、日本の護衛艦の高級軍官と会見する。今回の演習の目的について質問された際に、リンツナー報道官は双方が討論する話題は「戦術問題だけに焦点をあてる。」と回答した。
演習内容について、リンツナー報道官は、日本の軍艦は12日に出港して帰国する途中で、双方は艦載ヘリコプターの演習、甲板上への着陸訓練を展開すると同時に、訓練の検討会議を行うと説明した。
メディアは次の点に注目している。今回の軍事演習は一見すると控え目で、日本の自衛隊駆逐艦が帰国途中にそのまま参加するのだが、これは日本とフィリピンの両国関係が近年、特に軍事協力分野において急速に発展していることを反映している。
2013年、日本の安倍首相とフィリピンのベニグノ・アキノ大統領が会談を行った。会談で、安倍首相は日本は政府開発援助(ODA)を利用して、フィリピンに巡視船10隻を提供すると述べた。
2015年1月末、フィリピンのガズミン国防相が日本を訪問して中谷元防衛大臣と会見し、双方は海上での危険行為を禁じる「洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準(CUES)」に照らして年内に合同軍事演習を実施することで合意した。
一部のアナリストは近年、日本が日本とフィリピンの海上警護演習と米国とフィリピンの軍事演習で補助的な役割を担うことによって、「手探り」を完了し、12日の合同軍事演習は、日本とフィリピンの軍事協力が新しい段階に入ったことを象徴すると見なしている。
今回の演習について、アナリストはフィリピンは安全問題において日本の助けを借りると希望し、且つ日本もフィリピンとの協力を通じて南海事務に干渉し、南海情勢をかき乱すことを望んでいると分析している。
(新華網日本語)
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