2015年4月28日、日本には、駅名に「恋」という字がつく「恋愛の駅」がいくつかあり、旅の途中でこれらの駅に寄ると、恋愛運がもたらされると考えられている。新民網が伝えた。
■4つの恋の駅の由来
現在、日本には約1万の駅が存在するが、そのうち4つの駅に、「恋」という字が含まれ、「恋の駅」と呼ばれている。この4つの駅は日本各地に分散しており、北海道万部室蘭市にある「母恋駅」、東北地方の岩手県にある「恋山県駅」、日本海沿岸の鳥取県にある「恋し浜駅」、東京都の西部、国分寺市にある「恋ケ窪駅」からなる。
■旅行客を呼び込むための奇策
日本の地名や駅の中で、恋という字が使用されている駅名は非常に珍しいため、4つの恋の駅は、恋愛運をもたらしてくれるという意味を人々から与えられた。2013年のバレンタインデーの前後、この4つの駅を運営する鉄道会社は、共同で「恋の駅」の特別切符を発売した。4つの駅の切符を集めてつなげると、1枚の恋愛運が高まる絵となる。この独創的なキャンペーンによって、「4つの恋の駅」の知名度と人気は日本全国で急速に高まった。その後、智頭急行の恋山県駅は駅舎全体がピンク色で塗られ、駅名標も大きなピンク色のハートマークに変えられた。さらに、ホームには小さな恋の小屋が建てられ、中にはハート型のモニュメントが飾られた。
ますます多くの日本人が恋の駅が恋愛運をもたらすと考えるだけでなく、列車やホームで結婚式を挙げると、長く幸せな婚姻生活がもたらされると考え始めている。日本紙は、列車の車両やホームでの結婚式は近年、鉄道開通式の中でもすでに庶民的な式典となっていると報道した。日本のコンサルティング会社が2014年に調査した結果によると、「列車内結婚式(ブライダルトレイン)」は日本人から最も人気が高い「特別な結婚式」の1つに選ばれたという。
■日本人の列車に対する潜在的な思いが、ブライダルトレイン・ブームを促進
日増しに高まる人々のニーズを考慮し、日本の鉄道会社と旅行会社は近年続々とブライダルトレインのウェディングプランの販売を増やしている。東京と温泉地・伊豆を結ぶ急行列車や首都圏を縦断する西武鉄道、京阪神を中心とする関西高速鉄道でも、非常に成熟したブライダルトレインのサービスを提供している。新婚夫婦は高速で走る列車内で親戚や親友と結婚を祝い、ホームやホーム付近のホテルで結婚式や披露宴を行う。結婚式に掛かる費用は数十万円から100万円前後となる。九州の南阿蘇や群馬県などでも、現地の観光産業を振興するため、地方の伝統的なトロッコ列車を使った結婚式が行われている。
(人民網日本語版)
推薦記事:
日本の高校生の花冠ブーム すでに中国でも流行している?