【新華社北京4月24日】1955年、アジア・アフリカ諸国が自主的に開催した一度の重要な国際会議がインドネシアのバンドンで開かれ、発展途上国が団結・協力し、経済発展や社会の進歩を求め、国際政治経済の新秩序の構築を推進する歴史的な新たな1ページを開いた。会議では平和共存五原則を踏まえ、バンドン会議の10原則、即ちバンドン精神が提起された。
60年にわたり、「団結、友情、協力」を提唱してきたバンドン精神は国際関係の基本原則として、重要な役割を発揮している。
バンドン会議:なぜ片時も忘れさせないのか
ベトナム外務副大臣Ha Kim Ngoc氏は次のように言った。バンドン会議で発表された声明が、経済、文化間の協力や経験の共有の強化を強調したことは、非常に重要な意義を持つ。バンドン会議の10原則は世界、特にアジアとアフリカの発展途上国間の協力のために基礎をつくっており、また国連憲章の継承で、非同盟運動に遵守されることでもあり、アジア・アフリカ諸国が多くの課題を克服する力の源だといえる。
インド・中国問題の専門家、Tan,Chung(譚中)氏は次のよう述べた。バンドン精神は3つの方面から帰納することができる。1つ目は平和共存を提唱したこと。2つ目はアジアとアフリカの人民に帝国主義と植民地主義の圧迫から抜け出して、独立国家となることを呼びかけたこと。3つ目は世界中の弱小国や民族が団結して、新しい国際秩序を構築するよう呼びかけたこと。
英国・キングス・カレッジ・ロンドン(King's College London)の国際関係学のHarsh V Pant教授は次のように言った。現在の世界秩序は以前よりも更に複雑で、世界は多極化に向けて発展している。アジア・アフリカ諸国にとってたいへん重要なポイントは、バンドン精神を銘記し、アジア・アフリカ関係を発展させる際に、これらの重要な原則をしっかりと覚えておかねばならないことだ。