【新華社北京4月23日】日本が近年、一部の早期に形成された工業地帯を国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の『世界遺産リスト』に積極的に登録申請するやり方が韓国の強い反対を招いている。韓国はこれらの地域に関連する石炭、造船所などの設備は、日本が朝鮮半島から強制連行した労働者の血と涙が浸透したもので、世界遺産への登録申請は日本の近代の対外侵略と拡張の歴史を正当化する恐れがあるとの見解を示した。
韓国連合通信社は21日、韓国外交部は現在、作業チームを派遣し、日本の登録申請を全力で阻止すると報じた。
【隠された陰謀】
この韓国メディアは次のように評している。「慰安婦」問題以外に、韓日両国は近年、日本の一部の早期に形成された工業地帯の世界遺産登録申請をめぐり2回目の「歴史戦」を開始した。今度の戦争の「外交上の(闘牛)コロシアム」は現在、UNESCOに出現した。
計23カ所に及ぶこれらの地域は、日本側で「明治の産業革命遺産」のシンボルとみなされている。韓国連合通信社は、何万人という朝鮮半島からの労働者がこれらの地域内の多数の炭鉱と造船所で非人間的な労役に従事することを強要され、辺り一面が血と涙で滲んでいたと報じた。
韓国外交部はある声明で、日本による当該地域への世界遺産登録申請は「道徳問題に関わる事」であり、韓国は日本のやり方に強く反対すると表明した。声明はまた「隣国の苦痛(記憶)が満ち溢れた施設をリストに登録することは、UNESCOの『世界遺産リスト』の精神に反する。」と記述している。
一部の韓国の高官は、次のような見解を示した。ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所跡が1979年に『世界遺産リスト』に登録されたが、日本の今回の登録申請をアウシュヴィッツ強制収容所跡の世界遺産リスト登録と同列に論じることに何の意義もない。周知の通りに、ドイツの指導者はナチス帝国が第二次世界大戦中にユダヤ人を虐殺した罪行を深く反省し、誠実な態度で謝罪している。アウシュヴィッツ強制収容所跡は人々に歴史を忘れず、過ちを二度と繰り返さないように呼びかける真実の証しでもあるが、日本の工業地帯の登録申請は「状況が全く異なる。」