中国の習近平国家主席は20日、イスラマバードでパキスタンのシャリフ首相と会談を行った。(撮影者/新華社記者 姚大偉)
【新華社イスラマバード4月21日】中国の習近平国家主席は20日、イスラマバードでパキスタンのシャリフ首相と会談を行った。双方は中国・パキスタン関係を全天候型の戦略的パートナーシップに格上げし、中国・パキスタンの運命共同体の内包を絶えず充実させ、中国・パキスタンの世々代々にわたる友好のために尽力することで合意した。
習近平主席は次のように指摘した。中国・パキスタンは一貫して相互に信頼し、相互に理解し、相互に支持する全天候型の友好国だ。両国の指導者層は緊密な交流を維持し、各分野の協力は全面的に深く発展し、国際及び地域事務において、密接な疎通と協力を保ってきた。
習近平主席は次のように強調した。中国側はパキスタンとの関係発展を高く重視し、中国・パキスタン関係を終始、中国外交の優先的な方向として位置付けてきた。習近平主席は中国・パキスタン関係の発展について、次の5項目を提言した。
第一、ハイレベル交流を維持し、両国関係の方向を把握し、両国関係の発展を導き、両国政府、立法機関、政党、軍隊がそれぞれの分野で交流を展開することを奨励する。
第二、中国・パキスタン経済回廊建設を中心に、グワダル港、交通インフラ、エネルギー、産業提携の重点に据え、「1+4」提携の構図を形成し、協力とウィンウィン及び共同発展を実現する。
第三、中国・パキスタンの安全保障方面の協力を強化する。
第四、2015年の中国・パキスタン友好交流年活動を共同で上手く主催し、文化、教育、地方、青年、シンクタンク、メディアなどの分野の交流を促進する。
第五、国連、上海協力機構(SCO)などの機関を十分に利用し、国連の改革、気候変動、食糧及びエネルギーの安全性などの重大な国際及び地域問題に関して政策による協調と戦略的連携を強化する。