2015年4月10日、日本が中国人向け観光ビザの発給要件を緩和したことで、中国では今年日本旅行ブームが起きている。日本が桜のシーズンを迎えた今年の3月~4月、日本を訪れる中国人観光客は激増した。北京春秋旅行社の楊洋(ヤン・ヤン)社長は、「今年3~4月に日本を訪れる観光客数は前年同期の2倍になる見込み。3、4月の春秋航空の関空と中国国内を結ぶ定期チャーター便の平均搭乗率は99.5%以上に達した」と語る。楊氏の予測では、桜のシーズンを過ぎても、大阪線週4便の5月、6月の平均搭乗率は99%前後になると見ている。現在、日本から帰国した職員の報告によると、訪日観光客が増えたことで、本来は30分程だった関空のチェックインに要する時間が現在は1時間半程になっているという。新京報が伝えた。
中国の大手旅行会社、中国青年旅行社や中国国際旅行社によると、桜のシーズンのツアー商品の申し込み期限はすでに終了し、旅行社は現在、4月末から5月までの日本ツアー商品を販売しているという。5、6月の日本ツアー価格は桜のシーズンよりも約10~15%安くなり、下落幅は500元(約9650円)~1000元(約1万9300円)前後となっている。
中国の旅行サイト・遨游網の徐暁磊(シュー・シャオレイ)副社長は、「今年の日本旅行にオフシーズンは存在しない。日本ツアー価格は、清明節(4月5日)後に若干下がったが、価格はすぐに上がってしまった。間もなく5月1日のメーデーの連休が到来し、その後も6、7月には学校が夏休みに入る。桜のシーズンは過ぎたが、日本旅行の価格は今後もそこまで下がることはないだろう。今年の訪日旅行市場はずっと好調が続くと見ている」と語った。また、楊社長は「昨年は、伝統的なオフシーズンである11月、12月、1月でも、日本旅行は非常に人気だった。そのため、今年の5月、6月は昨年の11月~1月の市場よりも良くなるはずだ。オフシーズンでも人は減らないだろう」と語った。
(人民網日本語版)