5日、南京大虐殺記念館は国家追悼日が設定されて以来、初めての清明節を迎えました。統計によりますと、4月以降、同記念館を訪れた見学・追悼者は1日当たり5万人近くとなり、清明節の5日には過去最高の11万2000人に達したということです。
これについて、同記念館の朱成山館長は「国家追悼日の効果」とした上で、さらに国家追悼日の式典に備えるための1カ月にわたる閉館に関わらず、去年1年間の入館者数が延べ800万人に上り、前年と比べ30%増加したと明らかにしました。また、今年第1四半期の入館者数は延べ147万9000人に達し、前年同期と比べ倍近く増えたということです。
国家追悼日のイベントの開催は、各国にも影響をもたらしています。統計によりますと、国家追悼日が実施されて以来、アメリカや日本、韓国、チェコ、シンガポールなど52の国と地域からの見学者は延べ4210人となり、そのうち日本からは9組の団体が訪れたということです。
今月3日、日本の南京大虐殺犠牲者追悼植樹訪中団は同記念館を訪れ、30回目となる植樹イベントを行い、侵略戦争に対する日本国民の反省と懺悔の意を示しました。訪中団の最年長メンバーは83歳で、最年少は18歳でした。この30年間で日本の植樹訪中団の友好関係者1000人余りは南京に平和の象徴として友情の木を5万本余り植えたということです。
朱館長は、「今年は抗日戦争勝利70周年に当たり、英霊と犠牲者同胞に対して、最高の贈り物となるのは"継承すること"だ。日本の植樹訪中団による贖罪の"継承"にしても、中国人による反ファシズム戦争勝利の記憶の"継承"にしても、それぞれの世代の人々が身を持って実行していかなければならない」と話しました。
(中国国際放送局)
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