【新華社北京4月3日】「農家の家屋からフィジー島まで、中国の腐敗官員はどこに身を隠しているのか。」これは米日刊紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』サイトに昨年10月に掲載された問いかけだが、その問いは中国が海外に逃亡した腐敗官員を追捕する「猎狐2014」特別行動に関したのだ。一方で、その問いはすぐに次のような回答を得た。中国は昨年69の国と地域で、海外に逃亡した経済犯罪の容疑者680人を逮捕した。
現在、中国は再び拳を振りかざし、「天網」行動をスタートし、海外への逃亡と不正所得の追及行動を全方位的に展開した。『ウォール・ストリート・ジャーナル』は今回、中国が腐敗撲滅「天網」を引き締めたことを全面的に断定した。
「猎狐」から「天網」まで、中国の強い意志で腐敗撲滅に臨む堅い決意を体現している。いわゆる天網恢恢疎にして漏らさず、中国は世界規模で四方に包囲網を張り巡らし、法の網から遥か遠くに逃れたと思い込んだ腐敗分子の行き場を失わせ、世界各地の片隅に隠れたとしても、長くは続かないようにする。
一方で、「天網」行動は一部で困難と試練に直面していることに注目しなければならない。例えば、一部の腐敗分子はさまざまな手段を使って上手く逃げ隠れ、一部の案件は複雑に交錯し、一部の腐敗公務員は逃亡期間が長期に及んでいる。より大きな障害は、国境を越えた司法、法執行協力と身柄引渡しの問題だ。
腐敗は世界共通の敵だ。「天網」行動は人心を大いに痛快させるもので、中国にとって良いだけでなく、世界にとっても有益だ。昨今は、緊密な国際協力によって、腐敗取締りは世界の共通認識となっている。まさにこの理由から、米国を含む多くの国は、姿勢を変えて中国の「積極的協力者」になっている。腐敗撲滅は中国の対外関係の一つの新しい成長ポイントだ。
中国政府が米国、英国などに汚職の嫌疑のある送還公務員リストを相次いで提供し、一部の国は中国との汚職撲滅協力において、積極的な姿勢を示したことが注目されている。「天網」行動を通じて、幸先良くこのほど、龐順喜、安恵民などのラオスで拘留されていた汚職容疑者2人を強制送還した。
「天網」は行動を通じて、汚職に手を伸ばさないように、手を伸ばせば必ず逮捕され、海外は法の外ではなく、異国は天国ではなく、どこに逃亡しようとも、法律の縄を逃れることはできないと宣告する。自分は運が良いと考えている海外逃亡汚職官員らに行き場を失いたくなければ、早急に祖国に自首することが賢明であることを警告する。
(新華網日本語)
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