インドネシアのジョコ大統領は24日、南海問題に関する自身の発言の報道は「事実ではない」と述べ、インドネシアは南海問題において中立の立場であると明らかにしました。中国外務省の華春瑩報道官は25日の記者会見で「地域内の国家がその地域の平和と安定のために行った貢献を歓迎する」と表明しました。
華報道官は「中国は地域の平和を維持する安定した強い力である。地域内の国家がその地域の平和や安定、発展、繁栄のために行った積極的な貢献を歓迎することは当然だ。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の間では、『南海各方面行動宣言』の全面的かつ効果的な履行や、また『南海行動準則』制定に関する交渉について重要な合意に達している。中国はASEAN諸国と共に、友好的な交渉を通じて、争いを解決し、南海地域の平和と安定を共に維持していきたい」と述べました。
日本メディアの23日の報道によりますと、ジョコ大統領は、中国が独自に定めた「九段線」に基づいて南海の大半の領有権を主張していることについて、国際法上の法的根拠がないとの見解を示したということです。
24日、ジョコ大統領は東京帝国ホテルでスピーチし、この報道は「事実ではない」と否認し、インドネシアはただ『南海行動準則』の制定を推進しているだけだと述べ、さらに「中国とASEANの一部国の間に争いが存在しているが、インドネシアはよき調停者になりたい」と表明しました。
華報道官はさらに、「今年は中国とインドネシアの国交樹立65周年の記念すべき年であり、ジョコ大統領はまもなく中国を訪問する予定だ。中国側はジョコ大統領の訪問を期待している」と述べました。
(中国国際放送局)
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