中国人が日本で大量に購入する家庭薬は非処方薬や健康・保健用の薬品からなる。家庭薬であるため、当然安全性は強く、言い換えればこれらの薬品は実践で何度も検証されており(大部分の非処方薬は処方薬から転化したもの)、安全で副作用も少なく、一般人が気軽かつ用途を理解して使用できるのが特徴だ。
中国の家庭薬の説明書は全く素っ気なく、わけの分からないものが多い。さらに重要なのは、中国では家庭薬は安全性以外の他の概念についてめったに言及されない点であり(専門論文にもほとんど見あたらない)、ましてや「人にやさしい」というコンセプトなどは言うまでもなく、家庭薬の付加価値の追求はまだ非常に初歩的な段階に留まっている。これに対して日本の家庭薬は一貫して進歩を続けており、どのように外国人の心をつかむかまで計画しているようだ。日本家庭薬協会は今年夏に中国人消費者向けの専門ウェブサイトを開設する計画で、中国の消費者は薬の中国語説明文を自分で検索することができるようになる。
日本では非処方薬は家庭薬、大衆薬とも呼ばれ、「人にやさしい」コンセプトが強調されている。日本で薬を大量購入する中国人にとって一番重要なのは、こうした優れた顧客向けの価値と体験なのだ。中国人消費者の意識向上にともなうニーズに、薬品はいつ追いつくことができるのだろうか。
(人民網日本語版)
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