アメリカのキッシンジャー元国務長官は21日、中国とアメリカの関係について、「『新しい形の大国関係』の構築はチャンスに恵まれている一方で、課題もある。両国は協力の必要性と重要性を十分認識すべきだ」と話しました。
キッシンジャー元国務長官が同日、「中国発展ハイレベルフォーラム」経済サミットに出席し、発言したものです。習近平主席が提案した「新しい形の大国関係」の構築について、「これは、潜在的な競争相手との間に築く大国関係だ。今、私たちがやるべきことは、この概念の内容を豊富にしていくことだ」と話しました。
キッシンジャー氏は両国関係において、40年前は互いに意見や考え方の違いを埋めることだったが、今は共通したチャンスをつかむことだとの見方を示しました。また、国際体系に影響を与え、各地域で起きた危機や衝突の更なるエスカレートを避けることにつながるということです。
キッシンジャー元国務長官は「双方は相手に対し、率直に自らの目標や、国際秩序への見方を説明し、課題に対応する戦略を共同で検討すべきだ。そうすれば危機に陥ることはない。両国は逆行するのではなく、向き合って進まなければならない。両国が直面している課題は、協力の重要性をいかに認識し、効果的なやり方で問題を解決するかということだ」と話しました。
(中国国際放送局)
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