イギリス、フランス、イタリア、ドイツの4カ国が今月、それぞれアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加意向を表明したことが世論の注目を集めています。これに対し、アメリカ国務省はこのほど、「これらの国の参加によって、AIIBにより高い秩序の構築のチャンスが与えられた」との見解を示しました。
一方、アメリカは依然として、中国側が提案したAIIBに対し慎重な姿勢を崩していません。アメリカ国務省の高官による関連の発言を見ると、「条件付きで歓迎するが、運営上でハイレベルな秩序の構築の必要性を訴え、AIIBと世界銀行およびその他の地域間開発銀行との相互補完性を認め、AIIBへの参加を未だ決めていない」というアメリカ側の立場が滲み出ています。
しかし、一部のアメリカメディアはこのような慎重な姿勢に懸念を示しています。アメリカ誌「ザ・ディプロマット」は18日に掲載した文章の中で、「アメリカは中国が提案したAIIBへの参加に積極的な姿勢を示すべきだ」と働きかけた上で、「アメリカは現在、進退に窮まるジレンマに陥った。参加しない場合、自身の相容れない態度が目立つようになるが、例え参加を決めたとしても、余儀なくされたというイメージが強い」と指摘しました。
中国外務省はこれまで、「AIIBは開放的かつ包容力のある多国間開発機構」として、「創設メンバーとしての参加を一日も早く表明してほしい」と参加意欲のある国に働きかけています。
(中国国際放送局)
推薦記事:
財経観察:欧州の大国がAIIBと縁を結び、中国との協力に対する望みを放出