中国人観光客が温水洗浄など多機能のトイレ便座を日本へ買いに行くという現象が話題となっています。開会中の全人代と政治協商会議でも議論され、注目を集めています。
李克強首相は、全国政治協商会議に出席する経済界や農業界の連合組織チームの委員と顔を合わせ、国民の消費レベルの向上に対応する、産業におけるグレードアップの必要性を強調しました。
全国政治協商会議の経済界チームの議論では、トイレ便座の話題から、革新・イノベーションの重要性、経済の「新常態」における中国企業の製品の個性化、人間本位のサービス、中国経済や製品のグレードアップ、有名メーカーの育成などの意見が挙がりました。
全人代の広東省代表でもある大手家電メーカー、格力集団の董明珠会長は便座の話題について、今まさに、古い体質の企業経営の不誠実な行為問題の責任を負っているようだと見方を示しました。
トイレの便座というキーワードをめぐり、全人代の代表と全国政治協商会議の委員たちは、企業側がいかに国内の消費者に品質のいい商品を提供し、消費レベルのグレードアップを実現させるかについて、多くの意見を出しています。
(中国国際放送局)