【新華社長春3月6日】中国の旧暦正月十五日の最も重要な食べ物「元宵」と「湯圓」(もち米の粉で作る団子)は中国人に深く愛されている。記者はデパートで現代の「元宵」と「湯圓」は味覚の種類がますます豊富になり、悠久の歴史を持つ上元節(元宵節)が各種各様の「元宵」でより一層、賑わう情景を見た。
伝統的な「元宵」は通常、もち米で黒ゴマ、クルミなどの食材を包み込んで作る。記者は一部のスーパーとデパートで、黒ゴマ、木の実などの伝統的なあんの「元宵」と「湯圓」が依然として主要な地位を占めているが、果物、チョコレート、さらには、花びらなどのあんの「元宵」が異彩を放つ光景を確認した。
オレンジ、イチゴ、桃、パイナップルなどの一般的な果物以外にも、ブルーベリー、チェリー、キウイなどもあんとして取り入れられている。メーカー関係者は、これらのあんは味覚が多様なだけでなく、栄養も大変豊富で、近年はますます若者の人気を集めていると説明した。
「元宵」と「湯圓」の外観も多様化している。一部のブランドは 野菜、果物の汁で染めた色鮮やかな「元宵」、さらには外側が透明で、あんがはっきりと見える「水晶元宵」を発売している。
吉林省民俗学会の施立学理事長は近年、「元宵」の種類はますます豊富になり、現代の中国人の飲食習慣に適合するだけでなく、伝統的な祝日文化を豊富にさせると認識している。
一方で、医師はこれについて懸念を示している。吉林省中国医学病院の閻鳳傑主任医師は次のような見解を示した。果物、チョコレートなどの新鮮な風味の「元宵」がますます増え、市場は充実しているが、消費者の健康食品として考えると、「元宵」と「湯圓」は難度が高いという。「多くの新種のあんの糖分はカロリーが高く、消費者は購入時に自身の身体状况を十分に考慮する必要がある。例えば、糖尿病患者と高脂血症患者は、あんの選び方により慎重になるべきで、盲目的に流行に走ってはいけない。」閻鳳傑主任医師はこう語る。
(新華網日本語)
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