【新華社東京2月25日】日本の河野洋平前衆議院議長は24日、名古屋で演説を発表し、安倍政権の右翼化傾向に警鐘を鳴らすとともに、安倍首相が発表を予定している「安倍談話」で「村山談話」の精神を継承するように促した。
河野洋平前衆議院議長は、共同通信社が主催した講演会で次のように指摘した。戦後50周年の節目に発表した「村山談話」及び戦後60周年に発表した「小泉談話」はいずれも「植民地支配と侵略」への反省を明確に提起している。安倍首相が今年の夏に発表する予定の戦後70周年の談話もこの表現を引き続き受け継ぐべきであり、「日本の歴史認識は10年の間隔で変えるのはいけない。(安倍首相)の談話にどのような表現を使用するかは明らかだ。」
河野氏は1993年に内閣官房長官を担当した時、日本政府を代表して旧日本軍の慰安婦強制連行問題について談話を発表した。日本の一部の勢力が現在、「河野談話」を疑問視し、否定する動きについて、河野氏は講演で「河野談話」の内容はすべて明確な依拠に基づく事実だと強調した。
河野氏はまた、安倍首相の執政の手法に対し不安を示した。彼は現在の日本の政治は「保守政治」というよりも、「右翼政治」に近く、「自民党がこれ以上、右に傾かないことを希望する」と述べた。
安倍首相は今年4月下旬に米国を訪問する予定だ。これに対し河野氏は安倍首相が訪米期間中にオバマ大統領に向けて自分は「歴史修正主義者」ではなく、米国の疑念を解くことが非常に重要だと指摘した。
安倍首相は先ごろ、「安倍談話」は「村山談話」の中の「殖民地支配」、「侵略」などのキーワードをそのまま使用するのではなく、日本の戦後及び未来の世界への貢献を際立たせると表明した。日本の多数の有識者は安倍首相の重要な点を避けて二次的なものを取り上げる歴史認識の姿勢に対し、疑念を抱き、批判している。
(新華網日本語)
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