世銀報告「中国、両親が介入した子供の結婚は不幸に」

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-02-14 14:59:31 | 編集: 呉寒氷
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 世界銀行(世銀)はこのほど、「愛・お金・老後:親が子供の結婚に介入することは重要か?」と題する最新の研究報告を発表した。同報告では、「子供の配偶者選びに対する親の介入度と、子供が幸せな結婚生活を送ることができるかどうかには、密接な関係がある」と指摘されている。米ウォールストリートジャーナル紙の記事を引用して新華網が伝えた。

 その背後には、「老後」を「愛情」より優先させるという親の価値観がある。確実な社会保障がないことから、中国の親は、定年退職後の経済的保障や、老後の身の回りの世話を誰がしてくれるのかについて、非常に心配している。だから、経済的に豊かな配偶者を見つけて欲しいと子供に期待する。また、家事を積極的に行い、家庭をしっかり切り盛りしてくれるような、子供の言うことを良く聞いてくれる配偶者を望む。

 今回の研究は、中国農村部の夫婦3400組および都市部の夫婦3800組を対象として実施された。研究者によると、データはやや古いものかもしれないが、中国文化では、親の影響は極めて大きいという。伝統的な「親同士が決める結婚」という仕組みにおいては、子供は自分の結婚について発言権を持っていない。今では、このような伝統はほとんど残っていないが、それでもやはり、子供の縁談に口をはさむ親は多い。各地の公園では、中国の親たちが集まり、学歴・給料・職業など子供に関する情報を交換している。その様子はまるで、アメリカンフットボールNFLのドラフト会議のようだ。

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キーワード    世界銀行,結婚
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