2月4日は世界がんの日。国際対がん連合ががんに対する理解を深め、予防や診断、治療を促すため、2000年に設けたものです。今年のテーマは「癌予防、実現は遠くない」です。 がんの発病率、死亡率が高く、患者の生存期間が短いことで、社会から注目されています。世界保健機関の統計によりますと、中国では毎年220万人ががんに患い、そのうちの多くは予防できるものだということです。
中国ではここ数年、発病率、死亡率は共に上昇傾向にあり、ますます多くの若者が患者となっています。中国の男性の中で肺がんが最も多く、がんの死因としても1位で、続いては胃がん、食管がん、結腸直腸がんとなります。
世界保健機関の施賀徳・中国駐在代表は「中国でがん予防活動を強め、例えば男性の喫煙率を下げることで、毎年数百万人の命を救うことができる」と述べました。
中国の女性の中では乳がんが最も多く、死亡率が最も高くなっています。
慢性かつ非伝染性の病気の早期死亡率を25%引き下げるという目標を10年後の2025年までに実現させるには、健康的生活スタイルを取り、がんを引き起こす社会と環境の要因を減らすことが鍵だということです。施賀徳代表は「がんの早期診断も命を救うことができる。予防意識の強化は早期診断と治療の最も重要な手段だ。しかし、不幸なことに、すべてのがんが予防できるわけでない。したがって、早期の診断と治療は依然としてがん抑制活動の重点である」としました。
(中国国際放送局)
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