【新華社北京2月5日】中国はまさに国有企業に腐敗が蔓延する勢いを断固として阻止する闘いを繰り広げている。アナリストはこの動きは過去一年間の進展が緩慢だった国有企業改革のために、障害を取り除き、道路を平坦にすることが狙いだ、と分析する。
共産党内の腐敗対策において、一貫して全力で取り組んできた中央紀律検査委員会は近く、今年は国有企業に対する巡視の強度を強化し、分業化を模索し、分野別に専門な巡視を展開し、中央政府が直接管理する国有の重要な骨幹企業に対する巡視の全面的なカバーを実現しなければならない、と表明した。
中央紀律検査委員会は、「巡視の全面的カバー」の対象企業リストを対外的には明確に発表していないものの、中国国有企業改革・発展研究会の李錦副会長を含む多数のアナリストは、次のような見解を示した。巡視は72社の企業に関連し、国務院国有資産監督管理委員会が管理する53社のうち、中央政府が直接管理を行う企業を除き、金融、鉄道などの19社の企業を含む。
アナリストは、これほど確固とした表現を使い、国有企業の腐敗に対処する理由は、過去2年間の巡査活動で国有企業に関わる腐敗案件が大量に発覚したためで、「見るからに衝撃的だ」と受け止めている。
国有資産監督管理委員会の情報に詳しいある人物は、新しい国有企業腐敗撲滅活動において、上場企業への巡查を重点的に実施する可能性が高いと述べた。中央紀律検査委員会の手配に基づき、巡視チームは今年、特別巡視活動を全面的に展開し、的を絞った突破を要求している。一つの案件、一人の人物、一つの隷属部門、一つのプロジェクト、一つの特別経費に対し徹底した巡視を展開する方針だ。
「これは、腐敗撲滅がグループ企業に留まるだけでなく、中央政府が管理する国有企業に隷属する上場会社の重要な職務、重要な人員が重点的な巡査対象になることを表している。」李錦副会長はこう分析する。
2014年は、中国社会の各界に国有企業改革に対する呼び声が日増しに高まったが、改革の進展は尚、十分に緩慢だ。相当に重要で、且つ回避できない要素は、国有企業の腐敗が蔓延する勢いが依然として効果的に阻止されておらず、そのために、改革の順調な推進が難しくなっていることだ。
腐敗の風潮はまた、各種の暗黙の了解を形成し、企業取引のコストが上昇するだけでなく、且つ国民経済の発展効率と質を低下させ、 公開、公平、公正な市場競争と取引の秩序を歪め、「悪貨は良貨を駆逐する」という歪曲した邪悪な社会的雰囲気を助長している。 暗黙の了解の蔓延と拡大を放任したままでは、企業は技術を刷新し、製品品質を改善し、コアコンピタンスを高める原動力と重圧を生み出すことはできない。
一部の市場に精通した人物は、腐敗は国有企業改革の発展における最大の敵と指摘したうえで、「国有企業の活力を真に発散するためには、公務員と高級管理職が私利私欲を追求して手を伸ばし、市場の活力に沿った健全な運行を妨げる行為に対し、旗を挙げて鮮明な態度で反対する必要がある。」と述べた。
(新華網日本語)
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