【新華社北京1月27日】日本の安倍晋三首相が「安倍談話」に「村山談話」の肝心な文言をそのまま用いるのではないと称したことについて、中国外交部の華春瑩報道官は26日の定例記者会見で、中国側は日本政府と指導者が過去の侵略した歴史に対してどのような態度を取るのかを注目し、日本側に今まで歴史問題について表した態度と約束を確実に守るよう望んでいる。
華春瑩報道官は今年は世界反ファシズム戦争並びに中国人民抗日戦争勝利70周年の年で、歴史を振り返って総括し、未来を展望する重要な年だと述べ、「我々は日本政府と指導者が過去の侵略した歴史に対してどのような態度を取るか、対外にはどのような情報を出すのかを注目している。侵略の歴史を否定し、薄めにし、そのマイナスの遺産を引き続き背負っていくのか、それとも侵略の歴史を誠意ある深い反省をして、身軽で前に進んでいくのか。国際社会がこれに目をこすって待っている。」と述べた。
華春瑩報道官は中国側は日本が今まで歴史問題で出した態度と約束を守り、実際の行動で平和発展の道を歩み、国際社会の信用を得て、地域の平和と安定に建設的な役割を果たせるようと強調した。
日本の安倍晋三首相は25日、日本の無条件降伏70周年に発表される予定の首相談話で「村山談話」の「植民地統治」、「侵略」などの肝心な文言を手を加えずそのまま用いるのではないと述べた。安倍晋三首相は安倍政権が歴代内閣の談話を「全体として引き継いでゆく」が、肝心な文言を手を加えずそのまま用いることを意味するのではないと表示した。また安倍晋三首相は、「安倍談話」は安倍政権が日本の戦後70年をどう思考する角度によって、日本がアジアと世界にいかに貢献してゆくか、および日本が今後地域と世界にいかに貢献してゆくかのことを特に目立つように強調すると述べた。
日本の村山富市前首相と小泉純一郎前首相はそれぞれが日本の無条件降伏50周年と60周年の際に、侵略に対する反省と謝罪を表す談話を発表し、その中にいずれも「植民地統治」、「侵略」、「深い反省」、「謝罪」といった文言が含まれていた。 (翻訳・編集/呉寒氷)
(新華網日本語)
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