全国よりも9年早く高齢化社会に突入した中国の首都北京では、2014年末時点で高齢者人口が300万人を超えました(北京市の常住人口は2151万 6000人)。毎日400人、毎年15万人の規模と年平均6%の割合で増え続け、2020年には400万人を超えると見込まれており、人口高齢化の大きな課題を抱えています。 高齢者の要介護者数も急速に増加しています。これまで、自宅あるいはコミュニティーで介護を受ける高齢者は96%、老人ホームなどの施設で介護を受ける高齢者は4%でした。しかし、社会モデルの転換と一人っ子政策により、家族による高齢者介護はますます難しくなっています。北京の300万人以上の高齢者人口のうち、半分以上が「空巣家庭」(子供が仕事や独立等でいなくなり、老人だけが残される家)という厳しい現実に直面しています。
北京市第14期人民代表大会第3回会議は25日、北京市高齢者在宅介護条例草案を審議しました。在宅介護を受ける高齢者の最も基本的なニーズに応じ、飲食や医療衛生、家庭介護、緊急救助などのサービスを提供し、在宅介護の発展を推進していく方針を定め、立法を通じて日増しに高まる介護へのニーズと供給不足の不均衡を解決していくとしました。
(中国国際放送局)
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