(一带一路)蘭州新区、シルクロード沿線諸国に向けて輸出基地の建設を強化

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-01-07 10:44:13 | 編集: 王珊寧
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  【新華社蘭州1月7日】新年早々甘粛省の皮革商人、馬建義さんは数人の仲間を集め、共に蘭州新区総合保税区で基地二基を投資・建設し、彼の「シルクロード」のビッグビジネスを実施し始めた。

   今年の62歳になる馬建義さんは皮毛製品の商売に従事してすでに30年になる。馬建義さんの甘粛省天水市張家川回族自治県の皮革工場で生産される製品も業界で評判が高く、広州など南方の市場での売れ行きは良好で、毎年1000万元以上の収入があるという。

   しかし、「新シルクロード経済ベルト」戦略の提起に伴って、馬建義さんのような頭の回転が早い西部商人は、「国内販売」から「輸出」への転換を決意した。これまでの2年間、馬建義さんはキルギスなどの中央アジア諸国へ赴いて何度も考察を行い、また現地の高官や商人を中国へ招いて交渉を行ってきた。馬建義さんは、国内の皮革産業で大量に不足しているロバの皮などの原料は、中央アジア諸国では供給が豊富だが、西北地域のハラール食品(イスラム教の教えに則った食品)は中央アジア・西アジア諸国の人々にたいへん人気があることが分かった。

   最終的な馬建義さんの頭の中の「国際貿易」路線図がしだいにはっきりしてきた。中央アジア諸国に買い付け地点と皮革工場を設立し、それから皮革の半製品を国内へ運び、皮靴、バッグ、レザー服などの革製品に加工して、中央アジアやロシアなどの国に輸出・販売する。もう一方で、方法を講じて国際的なハラール食品の認証を獲得し、西北地域のハラール食品をシルクロード沿線の諸国へ輸出する。

   現在建設中の蘭州新区総合保税区は馬建義さんの「シルクロードの夢」の実現を支援する見通しだ。蘭州新区に革製品の生産基地とハラール食品の食品加工基地を建設すれば、優遇な税政・為替政策や貿易の利便化措置を享受できる。

   蘭州新区は我が国の北西地域に設立された初の国家級新区だ。2014年7月、国務院が正式に蘭州新区総合保税区の設立を許可し、上海、浙江省・洋山保税港区と同等な税政・為替政策を与えた。建設の強化を通して、蘭州新区総合保税区は2015年6月、通関後の税関による封鎖管理の運営を実現させる計画だという。

   現在、蘭州新区総合保税区は中央アジア・西アジアなどのシルクロード沿線諸国の対外貿易ニーズに狙いを定め、すでに対中央アジア・西アジア諸国の輸出業務を行う企業数十社の総合保税区における投資・建設を引きつけており、そのうち対外貿易の物流や輸出加工の二大種別が含まれ、石油化学、設備製造、新材料、生物医薬、電子情報、現代農業、現代物流業の倉庫サービスといった多種の産業に及んでいる。

   総合保税区がまだ建設中だと言うなら、蘭州区新区に位置する設備製造産業園区の蘭石集団はすでに「西へ(中国語で『走西口』)」の実質的な足取りを踏み出したといえる。蘭石集団の楊建忠会長から見れば、シルクロード沿線諸国は「市場のニーズが高く、潜在力で満ちている」で、国内の装備製造業に「新たなチャンス」をもたらす見込みだ。

   蘭州新区の郭智强党工委員会副書記は、蘭州新区は現在「新シルクロード経済ベルト」のチャンスを存分に利用して、我が国の西へ向けての開放の重要な戦略的プラットフォームとなるよう建設を強化しているところだ。総合保税区などの開放のキャリヤーを頼りに、蘭州新区は我が国内陸部の集散輸出入の中心、産業集積地および中央アジア、西アジア地域の戦略的経済の中心都市になるだろうと述べている。  

(新華網日本語)

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キーワード    新シルクロード経済ベルト,甘粛省
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