上海が外国語界の最も優れた人物十人を初評定:「中国人と外国語」の変遷を証言

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-01-04 14:54:55 | 編集: 呉寒氷
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 【新華社上海1月4日】『黄帝内経』などの中国医学典籍を英語の世界へ翻訳・紹介し、国内の文科系分野で、ドイツ・フンボルト基金会(AvH)靑年学者賞を初めて受賞した。

 上海でこのほど初めて選出された「上海市2014年度外国語界最も優れた人物十人」は上海の外国語界で最も高く、最も新しい成績を示すと同時に、一つの側面から上海の対外文化交流の変遷を証言してもいる。

 選出活動の主催側である上海市外国語学会会長、上海対外経貿大学の葉興国教授の紹介によると、「最も優れた人物十人」のうち九人は大学から来ており、英語、ドイツ語、フランス語などの外国語3科目に及んでいる。外国語は彼らにとって、コミュニケーションのツールだけでなく、すでに比較的強烈な学科研究の色彩を備えているという。

 上海市外国語学会(SISA)の統計によると、「上海市2014年度外国語界の最も優れた人物十人」はここ数年国家社会科学基金プロジェクト12個と国家社会科学基金の重大プロジェクト・サブプロジェクト6つの研究を請け負い、また外国語教学の質における国家標準の制定に積極的に参与している。彼らの率先のもと、上海の大学教師がおよそ5年にわたり第一著者として、各種外国語の教材計24種類・87冊を編纂しており、全国の教育部の「十二五」計画(第12次5カ年計画)に入選した外国語に関する教材総数の3割を占めているとのことだ。

 「上海市2014年度外国語界の最も優れた人物十人」のうち、比較的若いのは32歳の上海対外経貿大学国際商務外語学院の英語教師である戴家琪氏および35歳の上海交通大学外国語学院の尚必武教授。前者は堅実な教室での実践により2013年に「外教社(上海外语教育出版社)カップ」全国大学英語教学コンテストヒヤリングとスピーチグループの総合チャンピオンを獲得し、後者は国際的権威のある定期刊行物『アカディア:国際文学研究』の唯一アジアからきた編集委員だ。

 上海財経大学外国語学院の吕世生院長は次のような見解を示した。1897年に厳復氏が『天演論』を翻訳した際、西側の新概念、新思想が中国語ではそれと対応する表現方式が見つけ難かったことから、「索之中文,渺不可得,即有牵合,终嫌参差(それに当たる中国語を探し出すのは非常に難しく、無理やりに一致させても、いつもこじつけた感じになってしまう)」と嘆いていたという。今日は、最も優れた人物十人を代表とする上海の外国語界における一部の学者は、世界の理論、思想の発展の流れにしっかりと追いつくことができるだけでなく、「非母語」を用いて、海外の同業に認められ、称賛される専門的な研究を展開することもできる。「これこそが中国人と外国語との1世紀余りの変遷の縮図なのです。」

(新華網日本語)

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キーワード    中国,翻訳,英語,ドイツ・フンボルト基金会,上海,外国語
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