【新華社北京1月3日】新年の前夜である2014年12月31日に、中国の習近平国家主席は中国国際放送局、中央人民放送局、中央テレビ局を通じて、新年の挨拶を発表した。主な内容は次の通りだ。
時は素早くにすぎて、まもなく2014年が過ぎ、2015年が私たちに向いて歩いてきた。この旧年を送り、新年を迎える際に、私は全国各民族人民、香港特別行政区とマカオ特別行政区の同胞、台湾同胞と海外の同胞、および世界各国と地域の友人の皆様に、新年の祝福を申し上げる。
2014年は、忘れがたい1年だ。この1年に、我々は改革の推進に励み、人々の利益に密接に関わる一連の重要な改革措置を打ち出した。我々は経済の中低速成長という新常態（ニュー・ノーマル）に適応し、経済社会の発展を積極的に推進し、人民の生活に新たな改善ができた。12月12日、「南水北調」中線プロジェクト第1期が完成し、沿線40万人余りの住民は新しい家に引越し、このプロジェクトに無私の貢献を出した。我々は彼らに敬意を表し、新しい家で幸せに暮らせるよう望むべきだ。この１年に、我々は風紀を正しくし、紀律を粛清することに力を入れ、形式主義、官僚主義、享楽主義と贅沢三昧の風習を重点的に反対していたため、現状を効果的に改善した。我々は腐敗に対する取締りを一層に力を入れ、「零容認（絶対容認しない）」の態度で腐敗した人を厳しく処罰し、腐敗取締りに対する断固たる決意を示した。この1年、我々は世界各国との協力・交流を強化し、北京でAPEC非公式首脳会議を主催した。またわが国の指導者は何回も外国へ訪問し、外国の指導者も何回も中国に訪問しに来た、これらの活動は世界にさらによく中国を認識された。
これらの活動をよりよく行うため、我々の各レベルの幹部も努力した。勿論、人民の支持がなければ、これらの活動はうまくやり遂げることができない。だから私は、我々の偉大な人民たちに「点賛（讃える）」したい。
この1年に、我々は立法のプロセスを通じて中国人民抗日戦争勝利記念日、烈士記念日、南京大屠殺犠牲者国家公祭を定め、盛大な活動を挙げた。そして、国家、民族、平和のために尊い命を捧げたすべての人々に対して、時代がどう変わろうとも、我々は彼らの犠牲と貢献を永遠に忘れてはいけない。
この1年に、我々もいくつかの悲しい時を経っていた。マレーシア航空のMH370便が消息不明となり、150人余りの同胞が行方不明になったが、我々は彼らのことを忘れておらず、引き続きあらゆる手段を尽くして、彼らを見つける努力をし続ける。また、この1年に、わが国で重大な自然災害と事故が起き、多くの同胞が不幸に我々と離別した。雲南省で発生した魯甸地震は600人余りの遭難者が被災し、我々は彼らを偲び、その親族たちが安定した生活を送れるよう願う。
新年の鐘がまもなく鳴り響く。我々は引き続き努力し、人民の期待を我々の行動を変え、人民の希望を生活的な現実に変える。我々は引き続き改革の全面的な深化に取り組み、改革の瀬戸際に勇気を持って行動する者が勝つ。我々は法によって国を治めることを全面的に推進し、法治で人民の権益を保障し、社会の公平と正義を維持し、国の発展を促進する。我々は改革を全面的に深化することと、法によって国を治めるのを全面的に推進することを両立させ、小康社会（いくらかゆとりのある社会）の全面的に構築できる目標を期限どおりに実現させる。
我々は引き続き厳格に党を管理することを全面的に推進し、気風の転換を揺ぎ無く堅持し、中国共産党が指導する社会主義国家において、腐敗・汚職者を見つけたならば、必ず容赦なく厳罰に処する。
中国の人民は自国の前途に関心すると同時に、世界の前途にも注目している。アフリカにエボラ出血熱の感染が広がっている時、我々は援助の手を差し伸べた。モルジブの首都に断水状態に陥った時、我々もたくさんの支援を与えた。これらの行動は、中国人民が各国人民と同じく呼吸して、運命を分かち合おう気持ちを表している。現在の世界はまた非常に不安定だ。我々は平和を呼びかけている。そして私は世界各国の人民が共に努力して、全ての人々を飢えと寒さの苦しみから救い出し、全ての家族を戦火の脅威から解放し、全ての子供が平和の日差しの下ですくすくと成長できる環境を作るよう心から望んでいる。 （翻訳・編集/呉寒氷）
（新華網日本語）
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