松本清張作品、中国語名変更でベストセラーに

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2012-04-07 09:01:26 | 編集: 方艺晓
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   世界三大推理小説作家とされる松本清張の代表作「球形の荒野」は、中国発売当初、まったく注目されなかった。出版会社の北京読客図書有限公司が今年、同書の書名を「一個背叛日本的日本人(日本を裏切った日本人)」と改め中国で再出版すると、カルチャー系SNS「豆瓣」の新書欄トップページに掲載され、10点満点で9.2点の高得点を獲得した。長江日報が報じた。

   有名小説が中国で不評となった例は他にもある。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の発行部数は日本で100万部を突破し、2011年のベストセラーとなった。しかし北京新華書店のデータによると、同書の2月の発行部数は、北京市全体で4部のみであった。米国の歴史上、「聖書」に次ぐ大ベストセラーを記録した「肩をすくめるアトラス」は、米国で最大の影響力を持つ10大図書の一つとされ、発行部数8000万部を記録した。しかし同書の1月の発行部数は、北京市全体で3部のみであった。「薔薇の名前」は1980年に出版され、発行部数1600万部を記録した名作で、現在まで35ヶ国語に翻訳されており、海外では「ダ・ヴィンチ・コード」の評価を大きく上回るが、北京市での発行部数は数ヶ月に渡り一桁台と低迷している。

   読客図書の関係者は、「名作が売れない理由はさまざまだが、最大の原因は、読者がイメージしにくい難解な書名である。『球形の荒野』を再出版する際、当社は書名を『日本を裏切った日本人』と改めた。この書名は物語の内容を正確に要約しており、シンプルで読者も一目で理解することができる。当社は装幀のデザインにもこだわり、表紙では、純白をバックとした真っ赤な日の丸が刀に切り裂かれている。第二次世界大戦の敗戦前夜、ある日本人外交官の生死を賭けた闘いに関する物語の魅力が、読者に十分伝わってくる」と語った。

   (人民網日本語版)

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