【新華社北京3月7日】中国の第12次5カ年計画(2011―15年)要綱(草案)は「北京新空港建設」を明確に打ち出している。北京市の関係官庁によると、新空港の建設地はまだ公表されていないが、市南部地域に建設することが市の「12・5」計画に盛り込まれており、今年すでに着工に向けた準備作業が始まっている。
承認を受けた北京市「12・5」計画要綱によると、新空港建設の第1期工事が完成すると、年間の利用旅客を4000万人増やすことができる。新空港と首都国際空港、市中心部との交通連係を強化し、新空港と市中心部の所要時間を30分にする。計画を前倒して新空港関連産業を立ち上げ、市南部の経済力の向上をはかる。
市発展改革委は今年1月に出した「北京市12・5計画要綱と2011年計画報告解説」は次のように述べている。北京地区の急増する航空輸送需要に対応し、複数の空港を整え、総合交通システムの構築を急ぐため、国務院が了承した「全国民間空港配置計画」に基づき、北京新空港の建設を打ち出した。新空港は当初位置づけが大型ハブ空港で、長期的に8000万人以上の利用が可能なものにする計画である。現在まだ建設地選定段階にある。
新空港建設は北京市大興区の「12・5」計画に盛り込まれている。同区は今年の政府活動報告で「高基準の新空港都市発展計画を定め、建設地域のインフラ整備を始動し、国際化水準を高める」としている。市政府の今年の活動報告も「新空港着工に向けた準備に取り組む」と明確に提起している。
(新華網日本語)