【新華社北京3月5日】中国軍の複数の政治協商会議(政協、政治助言機関)全国委員会委員が4日、新華社記者の取材に応じ、中国軍は今後も政府が進める大規模な海外中国公民の緊急退避行動を支援していく、平和と発展を保つことに必要だからだ、と表明した。
政協全国委員会委員で軍事科学院研究員の羅援・少将は「中国軍が海外の中国公民の大規模な退避行動に参加する事態は今後も起こり得る。そのことに国の内外は驚いてはいけない」と語った。
さらに「状況が異常で、緊急性があり、中国公民の数多い場合、中国軍は政府が進める撤退行動を支援する必要がある」と述べた。
中国軍は今回、軍艦と軍用輸送機を派遣し、リビアの中国公民を退避させる中国政府の大規模な退避行動に初めて参加した。今回の中国公民のリビアからの退避は、中国政府が展開する新中国誕生以来規模が最も大きい陸海空撤退行動である。
中国政府が掌握し、帰国の意思を確認した在リビア中国公民3万5860人は、北京時間2日午後11時10分までに全員退避している。
(新華網日本語)